昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

慟哭

優しく融解する瞬間が花火のようだ、と彼女たちが加算させる瞬間が次々と束ねられ、織り込まれてゆく思いが愉快に散りばめられて、メタファーなんかを加速させ、詩的な思いが散華を繰り出す。散らばる花びらが有償な世界を無償のものに変え、与えられた価値などは、所詮は誰かのために優位に働きを加えるだけの価値にすぎず、そこでの償いなんかを求めるだけの感覚に譲歩するほどに、意思は屈折して、私怨なんかを生み出しては、加算される痛みの中でカタストロフなんかを加工して、品位なんかを求めるほどに、人間などは腐り、誰もが自ら考えることを辞めてしまう。消費的な彼らや彼女らの家たる箱には、精神性はとどまらずに、ただ掃いて捨てるほどある物や絵空事な孤独や襤褸などが衝突しあい、意識の竜巻の中に飲まれ、未熟な相違が尊く募る。虚脱感が迫る生活、憂鬱な彼方に過信している意味の中に生み出される打算的な神を崇めることでしか、君たちは幸せなんかを感じられないらしく、今にくたばるだけに至るだけの堕落の中でフラクタルになる内向的な死から逃れるべく、君が信じているものすべてを叩き斬る。持続的な愛を排出する宇宙、あいまいな凪と踊る鳥たちの群れ、無垢な子供たちの強迫的な敵愾心、ガラクタの輪廻から、ナノサイズの命に屈服せずに、意思をたおやかに産卵し、ゆるやかに命は昇華してゆく。空虚だと思う自分と、不服だと思う自分との差異は埋められずに、今に埋もれる前に自らの命を加速させる。空間や時間をも超越した先には、伝統や歴史や差別や失敗をも乗り越えて、新たなものを受け入れ取り込み経過してゆくための、空疎な世界や価値や社会から超脱し、一切を笑い飛ばす軽快な世が錯乱してゆく、そのような世界を私は見たいの、だ。