昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

偶然

どう猛な権利を謳う犬たち、泣いているクジラのために、暴力革命に勤しむ彼らが保つべきことなどのどれもが、意識を奴隷化させる結末に至る。その結末に接続される連綿たる記憶が消されるための瑣末な現実の中で繰り返し唱えられる正しさなどに、正しさなどはなく、そこでなぞらえるものが、恐怖などを謳い、自らと同化させるためにうそぶかれるものにカタルシスなんかに至り、入り浸る結末に加速する、奪うためだけの規律などは無視し、無垢なままにそぞろな夢に付着する嘘みたいなものから解き放たれ、はびこる悪意から超越する。札束で引っ叩かれる快楽、グッドラックと言い放つケミカルな言葉がリフレインし、平衡な意識が低劣なものにより、すぐさま傾き、解体された精神は退化するというよりも変異し、変化を嫌う者たちに迫害され、孤独をも恐れぬ彼らや彼女たちは、何が正しいかも謳わずに、自己愛を提示して、自らが生み出す快楽の傀儡となる。ちぐはぐなビジョンがラグを生み出し、バグる頭で転化する季節が洋々たるものを加速させ、懐疑的な故に廃棄処分にされる人々が患う病、カルトな奴らが起こす摩擦との快癒を求めて彷徨う期限を保つための守衛たちの荘厳な欠如、ドレスアップされただけの彼女が塗りたくる化粧の濃度や、独白するほどに孤立する忌々しい現在に退けられてゆく私たちの高揚感がニヒリズムに支配され、虚しさが占拠する孤独な心の中で媒介するものなどは、脳が疲れているが故の憂鬱であり、忙しく動き回って、あたかも生きているかのように示すための顕示欲のために、忙しいフリをしているだけの堕落した互換性により、精神的な陥穽を生み、今を踏み台にし、未来を踏みにじるための快楽に誘われ、意思に枷を嵌め、世界性を狭め、センチメンタリズムに浸り、被害者意識を加速させ、過信が生み出す意識的な汚穢が今に束縛し、底なしの欲求は、自らの欲を食べるのではなく、与えられた欲を食べても埋まらぬ欲のために働き続け、そこで生き絶えるためだけに、生きているような結末にそぐう価値が偶像であり、偶然的な幸福や不幸に左右されるだけの幸せなどは、本質的な幸せではなく、そこにある幸せなどは、ただ幸せであると思わせられたもののために働くための偽りの幸せであり、そこでの幸せなどは、ただ幸せであることを求めるために、幸せになろうと、必死にもがいては、もがくほどに、幸せとは遠ざかり、名ばかりの幸せは、仮の幸せを今に提示し、意思に借金を与える。僥倖に引き摺られてゆく私たちの幸せなどに束縛されずに、自らの価値を生み出す。