昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

全部捨てた

なんも知らんし、なんも考えたくない、物事はチグハグやし、ほとんどはバグばっかりやから、同じもんなんて、二度と見られへんし、同じもんなんて二度と見たくないし、なんかを取り繕うために、嘘ついたりしながら、しなびるだけの日々がいびつになりよって、ぶつぶつだらけで、堕落した君の肌の遍歴を追うように、歴史あるものなんかを崇めるだけの奴隷たちが歌う快楽的な歌で踊るよりも、私が歌う何にも似通ってなくて、砕けてふざけた歌のが素敵である。人々の足音が伝える軽快な理想、複雑に絡み合うみすぼらしい夢が身を寄せあったら、なんかステキなもんが生まれるという幻想すら愛したい、と歌う君の横顔こそが真理のようやな、と無情な世なんてもんは、誰かが謳う幻想なんやし、誰かが勝手にあつらえた真実なんてもんは、依然として現実味なんかあらへんから、信じる必要もあらへんし、偏執するだけの人々が闘争なんかを続けて、統制されることを目的になんかして、嘘で塗り固められたもんを崇めるだけに至るようないびつな世をも愛せよ、と馳せ参じる神の声も聞こえへんし、はためく意思が銀河をも飲み込んで、そこかしこで混濁する所以が今を傷つけたりなんかして、何回も生まれ変わることなく、この命はここで終わるからこそ美しいものであって、ただ恐怖に震えるよりも、今によろこびを敷衍させて、変化を恐れんと、変幻自在に飛び交いながら、たちまちに現れる変遷を転々としながら、しなびた夢を駆逐するだけの惰性な君が独占するもんなんか、しあわせなんかを謳うだけで、事実をうやむやにしながら、ムニャムニャと寝言いうて、言い訳なんかを吐き出す暇もあらへんから、ままならんままに、マニュアルは無視して、制限なんか持たんと、用いられた動機を破棄して、ドラスティックに変化する世界から乖離して、理解なんかいらんから、勝手気ままに踊り狂う。