昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

暫定的な夏

思い出のない日記の中、満足を求めるばかりで、一向にやってこない満足を追いかけるだけの人々の無表情な顔の荘厳さ、相互するほどに険悪になってしまう私たちの陰りから生まれる毒虫たちが飛び回る夏の街灯、夜に生まれる真理ほど、勘違いが多いものはなく、そこかしこで儚く結ばれる進路は、蜃気楼をさまようようだ、と君は惰性な靴を履いて、正解を求めるほどに縺れる意識が加担するものに支配され、そこで芝居を続けるほどに虐げられ、そこでの苦悩が枷に変わり、世界性を狭め、そこかしこに制限と過信を肥大化させ、生み出される悲哀の道具になり、偶像を加速させては、偶然にも愛したものすらも、愛せずに居て、そこで突き放されてゆくだけの自己愛が形成するプラトニックな摩擦により、緩やかに裁断されてゆく結末の末端に迫り来る苦悩の数々がシステマチックなものを形成し、軽薄に迫害される私たちの策略を無数の意図により縛り付けるだけの打算的な愛が憎悪に変わるころには、拘泥するだけの者たちが、スラスラと晦渋な文字を暗記して、あたかも自分の言葉のように話すような奇怪さが敷衍させる不運さなどに差別化される生命が性悪説などに苦しみ、自らをなじるほどに求める権利の果てには、さらなる権力闘争が生み出され、そこでの差を埋めるために躊躇わずに破壊し続ける快楽を増加させるための改造をほどこされ、誰かを憎むために際限なく与えられた餌たる情報過度な間柄に敷衍してゆく絶え間ない憎悪により、カスタムされた人々の過信が価値を書き換え、新たなものを求めるほどに現れる欲の道具と化す。