昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

最高な朝

生きることに完成などはなく、そこで食い違い、行き先すらもわからなくなればなるほどに滾る命は、ささやかな幸せなどに終止符を打ち、そこで決意した生き方が、ここで無残に散ったとしても、そこで死しても尚、刺し違える覚悟で回転し続け、誰にも止められぬように、途絶えることなく続ける先には、見事に咲き乱れる意思が、画期的に今を飛び越える。一人散りゆく雲の下、軒下で笑うカーテン、転化してゆく意識は絶え間ない自由の彼方で遡求される悠遠から引き出す感情と情景が一致し、不確かな今を完成させる。あらがう先には駆逐され、食い尽くされたバビロン、蜻蛉の背中に乗り、カタトニーを乗り越えた暁に配られる王冠を踏み潰し、目を瞑り、意識下に散らばる所以を弄る。苔むした街で、詩がない君の日々、いびつな君の知から流れ出る森羅万象の泉から聞こえるヒグラシの鳴き声、氾濫する意識の濁流からは、粒子やプランクトンや、訝る先々で魂胆を失い錯乱する彼女たちの動悸や動詞が降り注ぐ、ある壮大な夏の終わりにつけるべき日記の中で踊り出す思い出たちとの総和。なんとなく定めも持たずに私たちは踏み潰されるだけなのか、と去り行く今に与えられる義務なんかが遮るだけの頼りない日々の中で、憶測でしかないのにもかかわらず、そこでかかずらうだけに至るし、徒らに消費する日々に所持する意味が、今にも依存心を宿し、約束なんかを改ざんし、回線を混濁させ、魂胆を踏みにじり、憎しみなんかを増幅させ、複製されるだけの日々で保たれるものなどにもたれかかり、あたかも自分の力で立っているような感覚が還元する善悪が斡旋するだけの惰性な判断により、自らの半径は決めつけられ、そこから出られないように仕向けるだけの今に加速する痛みが膨張し、この世界をコントロールするだけに終える自分から放たれ、はびこる悪意が重複し、今に服従するだけの日々から放たれ、約束なんかすぐさま破り、ひたすらに身勝手に進む。