昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

戦々恐々

退廃的な者どもの愛のどれもが奴隷的なもの、物事のほとんどはモコモコであるか、ぬかるみのようなものを下に敷き詰め、誰かを歩きにくくさせる。延々と継続された命が易々と消費されてゆく秋がチカチカする午後、折れた日差しが擦り寄り君が突き刺した痛みが、連綿たる過去が意思を枯渇させ、歩くことを不自由にさせるような不確かな高揚感にひれ伏す過去の君、自分の行うことに終わりも始まりもなく、ただひたすらに通過してゆくだけの今を追いかけることに精一杯の君は知らぬ間に老いることにすら置いてけぼりをくらう。腐敗臭ただよう帰り道、懐疑的な日常をのらりくらりとさまよいながら、長らくに攻め入る生命の芳醇さ、猜疑心をかかえた器たる人間たちの報いを謳う囲いである情報の中での壁、寂寞で罵る影を追い続ける君たちの余韻がインタラクティブになり、紊乱な夢を捕食するバクたちの群れを眺める季節的な折れ目に潜む虚空の子供たち、無神経な余白に住まう傍観者たちは、互いを監視することだけに命を費やし、つたない日々をすなどり、品定めするだけの運命から解き放たれては、懐かしむほどに生まれるためらいから、とめどなくあふれる真実を思いながら、老いぼれてゆくのは、どんなに悲しいのか、と語る少女は、その数年の輝きだけで、後は悲しむだけでこの命は終わってしまうことに寄りかかりながら、加算されるだけの日々の中で道具のように扱われ、ランク付けされるだけの今に現れる不満足や欺瞞などにより、この世界は崩壊するのだ、と惨憺たる今に覆いかぶさる意味なんかが立証するものなど、ただ今を遠ざけるだけに至り、いびつな意味にひたりながら、悲観的になるだけの観点により、揺動される彼方では、対象すらも見失い、互いの中で忙しく動き回るだけの忌々しい日々に別れを告げ、表現の中だけで生きる。