昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

神々しい轟音

身の毛もよだつような獣が住まう夜、意識にひざまずく彼らは依然として脆く、他者から知識を借りては、あたかも自らの力のように思い、横暴に世界を支配し続けている。システマチックな結婚により汚れた夜、気配を攪拌させ、この世の汚穢を消し去るための理想論も屑だし、惰性で導かれた奴らが線引きした世界などに意思などなく、所詮は誰かが考えたことに寄りかかるだけの奴隷であった私も、すべてを捨て去り、逃げ惑いながら、世界に捕まえられないように、遮二無二戦い続ける。無垢な理を食べ尽くす人々、愚かな所以に託した希望が錯乱し、散漫な意識が革命なんかを率いて、感覚を麻痺させるあたりから、真実なんてものは、信じるに値しないものである、とあらゆる悲劇を観測している傍観者が巣食う幼稚な街に溜まるジレンマなとが、理性を硬質化させ、そこで束縛され、些細な痛みにより鋭敏に感じ、機械的な輩が示す尺度や、あらゆる理由が理不尽に迫り、使命なんかを謳いながら、浪費し続ける精神に清貧さもなく、ただ製品化されるのを待ち続ける君たちの理想などに、理性などはなく、ただ保身のために切り取る今が咎められ、途端に介錯なんかを求め、もつれ合う人々により身動きも取られなくなり、無くしたものを探し回る日々は、ひたすらに退屈を消費し、悲観的にむすばれる行方が今をキツく締め付け、誰かが謳う真実を信心している限りは、自らが生み出す絶望に捕らえられ、自らが用いる罪により、誰かを羨んだり恨んだりするだけで、何が正しいのかもわからずに、何かに利用され、誰かと同じように生きるべきだ、と嘯くだけの価値は、決意を持たずに、ただ朗々と引きずる所以に引き込まれ、自らを見失うだけに至る。自らを見失った先に現れる最もな自らにそぐうように示される間から、デカダンスは加速し、ペシミズムに陥り、世界を綺麗に刷新するために、快楽的な破壊に興じ、自らの理想のために、理性を失い続ける。