昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

誰でもない何か

私たちの自由は、誰にも奪われるわけもなく、その場で連呼される苦しみに支配されるわけもなく、分け隔てることもなく、その場で受け入れ、受け取るものが、正義をも乗り越えて、犠牲になるわけでも、犠牲にするわけでもなく、私たちは、ただ私たちであり続けることをよろこぶべきであり、何かに阻害されず、また疎外感などを感じるわけもなく、そこで受理するものに従属するわけもなく、私は、ただ私であることだけをよろこぶ、と語る「私」とは、なんであるかをも忘れたあたりには、境界すらもなく、すべてと混ざり合い、私は世界と溶け合い、同化するよりも、深化に至るまで、堕ちる。考えさせるのではなく、脅迫する宣伝が迫る。残酷に還元される命の値段、貼り付けられた値札や、せめぎ合う価値により疲れ果てた身体、過程により蝕まれた脳内、磔にされるための家という杭、意識を鼓舞させ、砕かれた意思をもう一度再生し、制裁なんかは無視して、制限を持たずに突き進むことに意味などはなくて、そこでもたらされるものが、儚く契りを交わす間に、わずらわしく重なる思いが、猥雑に絡まりながら、そこで空回りし、関わるほどに独占を謳うだけのやつらがファシズムに移行し、今にもモラルなんかを持ち込んで、今にも意思を束縛してらだけの日々が代用されるものにより遮られるだけの今に加算されるものが、際限なく支配を加速させ、加算される罪かなんかにより、この場での苦しみを加速させ、意思に枷を嵌める。はなから人類などは堕落していたのであり、欲とは底は無いし、そこで抑圧しても、さらなる罪を謳う輩が支配したがり、従えた罪により、意識は模倣すべきことに囚われ、即座にそこらに綻びを生み、まどろむ意識は、形式的なものに咎められ、乱立する形式に気配は攪拌され、自らは無かったことにされる。