昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

散布される愛

勝手気ままに愛を貪り、道理を捨てる。復元可能な愛が加速し、画期的な愛がもたらす真理以上のものを模倣するだけの人々が用いる正誤を蹴散らして、あやふやなままに愛するということが、このままならぬ現状を打破して、ただ愛するということの確かさに触れて、意思に枷を嵌めずに、誘われるままに引き摺られ、そこで愛によりカタルシスに至るための原理を弄り、遠ざかる理解が示す偏りや、リリカルな衝動性により消失していく先々に散りばめるメタ認知的なものが従え虐げる物語が貪婪に漁る間にロジカルに迫る道理が理性を損ない、そこかしこに迫る浪費的なものがこじつける意味などにより、加算される痛みが瞬く間に浸透し、信用を謳う輩が排除し続ける社会などであたかも成立させているものが成否を促し、自らこそが正しいものであるかのように謳う間には、打算的な取り組みにより、決まり切ったものを打ち出し、締め付けるだけの取り組みにより、疲れ果てた私は、井蛙なままに、いぶかり続けるがゆえに不規則に今を模索し、ためにならないことすらためらわずに頬張り、抱擁する先々では、信用などは謳わずに、ただ触れ合う感触だけが、答えを語るものである、と宣言し、その刹那に現れるものが、正しさを放棄する。擦り寄る価値にカタストロフを突きつけ、命じられるがままに痛みを吐き出す悩ましい試みの歯痒さに触れ、未熟であるからこそ、愛するということを学ぶべきである、と認識し、そつない思いがもたらす退屈なギミックを飛び越え、閉鎖的な思いが際限なく駆逐されては、価値観などを簡単に壊してしまう。交錯する愛は、錯雑とした思念を操作しながら、しなびた意味を拘束する。接続される豊かさとは離別し、その離れた悲しみの利便性により蓄えられ続ける悲しみが謳う月日に寄りかかる重い荷物たる心を手放し、中空をなぞる指の綺麗さ、よ。