昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

見た目だけが綺麗な国

神経に刺さる鼓動、蝕む道化とアニミズム跛行、流動的な多幸感により暗い夜道を照らす。まつ毛にたまる光りの綿、考える隙間を与えないためによく喋るCMの騒音、もたつく身体を廃棄し、気管支に生まれた愛を育てる。商業的な王冠を脱ぎ捨て、退屈な互換性により、応用されるだけの日々で嘔吐を繰り返す惰性な日々の痛みにひれ伏す実態もないものへの信仰、テクノを聴き続けてトランス状態に陥るまでのモーション、実存主義的な衆愚に寄りかかる日々の爪痕、後先もなく、くたばるのが、この生命の役目であり、どんな生き方であっても、死ぬときは惨めなものであるし、死とは美しいものでもなんでもなく、生きていることのが、それはそれは盛大で美しいものであるし、この物語で猿轡を嵌められ、見窄らしい日々に落胆していようが、どんな苦しみが今を締め付けようが、ニセモノの使命感でもいいから、この生きて貫くことだけが、今を美しいものに変えて、かけがえのない日々に掛け違えるほどに怪我ばかりするし、老いてはしわくちゃになり、今に置いてけぼりをくらい、期待感を孕むより機械的な日々に巻き込まれて、薄っぺらい人間になろうが、それはそれで美しいものであるし、ここまで肯定し続ける絶対的なものの中には敵意などはありえなくて、手懐けられるわけにもいかないから、反抗し続けるけど、どれをとっても退屈で体系化されたものばかりが子供騙しにまかり通る日々ではあるし、そこで斡旋されるものにそっけない態度を取られたりして、朦朧とする日々の中で、自分をもう売ろうとか考えることすらも、君を輝かせたりするとか無責任な言葉を吐き散らし、君が生きようが生きてなかろうが、悪あがきを続け、カッコ悪くとも、それはそれで君は君である、と。