昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

対話

徒らな空腹を抱え、エクストリームな会話を続ける若いだけの身体、フラクタルな宇宙との乖離を行うために含んだ情愛が、モラトリアムなものを回避して、生ハムみたいなストールをかけた彼女の肌からあふれるイデオロギーのようなものがまばゆくて、シナプスを焼き尽くすまでの時間からあふれる感情のようなものが、ありふれた日々を狂わせるまでの戸惑いが、ロジカルに引き摺ることごとくが溶け合い、統合する意識の妨げと、君の遺作たる愛の欠如、さんざめく記憶が走り去り、事実にノイズを撒き散らし、存在にノスタルジーを授ける間に、故郷はγ線バーストにより消え去り、何も残らぬからこそ、この命はコケティッシュに頸動脈を切って、そこから金銀財宝なんかが氾濫して、世界を恒久的に潤わすのであり、この命などは、永遠なようで、瞬時に終わりを告げ、また始まり、始まることにより、終わりを飲み込み、始まりを弾けさせ、ささやかなようで、それは宇宙の始まりより激しくて、そこかしこでどろんと澱む意識に弛み、または転んだりして、起き上がるのも面倒だし、何にも集中なんて出来ないし、羞恥心なんてものは邪魔なものであるし、ことあるごとに物語が運ぶ破壊的なメランコリーが生み出す無修正な日々の中で真理なんてものがセクシャルなものに踏み躙られる合間に滲む理知や、理性すらもないし、制限されるつもりもない私は、このように瞬間的に生きることしか出来ないから、生きることなんかやめて、生かされているなどとうつつを抜かすよりも、うとましくからまる罪や意味や法や、方法論なんかが迫ることに中指を立てて、ずっと素面のままで、この世界の傲岸不遜さよりも傲岸不遜でありたく、ありがたく受け取るほどに、ありえないほどの距離が生まれるし、適切な距離の中で果たす義務なんて不潔に思えるから、不吉なものを思い浮かべながら、浮遊し続ける意思は無限性の中での制限なんかを数学的に消去したりなんかして、ようやく正気を保てるような意思が段階なんかをふまえずに、一っ飛びに超越するために、絶え間ない我慢なんかを緩慢に消費する。