昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

君の肌

いつもドレスアップされた新品の彼女たち、涅槃でとろける心音や、政治性を持つ鳥たちのフォーメーション、芸術的な真理を用いて、隠逸し続ける私たちの現時点を捕食する保守的な所以、希望すらも潰えた後先に介する合間な世界に補填され続ける記号化された行方、傲岸不遜な私たちの爪痕により出来た渓谷、原型も保てずに朽ちる君の肌、跡形もなく溶けた君の豊かさや、柔らかさも思い出の中で寂れ、どれが真実かすらもわかりにくくなる間にたまる過失や、懐疑的な愛の配下として、配役を決められ、きらめく全てが支配され続けて、そこで懈怠し、軽薄な理想が交わす言葉に寄りかかる動機は、刹那的な苦しみに距離を感じ、飢餓状態に陥り、受胎告知され、些細なことが最大限の愛を孕んで、懶惰な日常を飛び越えて、確かな愛に帰り着く間に、あいまいな愛は、ただ単一化された愛に先を越されて、愛しているという事実よりも、愛されているという確かさにより日々は豊かになり、価値観を書き換え、くだらない情報や商法により、縛りつけたがる人々が日々を憎しみに変えては、加速するルサンチマンの枷を嵌めて、君を愛していたという実感とは、君が愛していたという事実に追いつかれることはなく、終われば最後、儚く散り行く定めの中での、定められた法とは、今を惰性に導き、満たされない、と嘆いてばかりの君の記憶の中で臆するばかりである忌々しい結末が荘厳に起動され、記憶の中で可視化されるものは、どれもが意思の奴隷であるし、君を意識しても、それは自分の外で仮死状態であり、不可避な状況で定められた悠長な義務と疑似的なものが示す独善的な復活の儀式が見せる幻影である君が閉め出す思いの波形や、聖域を汚すだけの堕落した私とフラクタルであるほどに、世界とは歪んで行くのです的な悲観的な発想が、観念をねじ曲げ、カント的に捉えた時間があつらえた儀式的な罪の排除を続ける弁証法唯物論の先々では、正しさなんてものは、惰性なものであるし、際限ある生の中で採掘された愛をリサイクルし続けるほどに増していく愛と憎悪が指し示す動機が同一化し、一貫した憎しみが託つものに陽動され、道理を破壊するまでに成長した反抗期の美しさを嘆く若人のはつらつとした雰囲気がエクソダスし続ける先には、快楽的な楽園で乖離するだけの意識を啜り、対立を続けるだけの幼気な精神が観念論をねじ伏せ、力任せに歌い上げ、超克し続けるニーチェの髭で眠り、不快感がある世界だからこそ、愛してしまうのか、と。