昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

走り出す

惑わされるだけのためらいから生まれる猜疑心まみれの着膨れした春、ペラペラの宇宙から降る酸性の雨、ノスタルジアを食べる宇宙の蟻、現行するものに反して理想を供給し続ける星になりたい、と祈る手からこぼれる鬱鬱としたものが供給される果てに帰路すらなくて、浪々とすごす果てにはギスギスしたものもなくなって、ただ健やかに清々しく生き、歯痒く悶える波形がうみだすゆらぎだけが自分の味方であり、土管からうみだされる花を摘む君の手がとがめる季節の汚穢が収入に変わって、あいまいな世界からそつなく生える思いが叙情的なものを育て、惰性で積み上げたこの数字の中での世界で勘違いをし、意思を踏み台にされて、ジェンダーレスになって、和む時折に帰巣する真実と友達になって、正攻法のものがもたらす成功体験が価値をうるさく吐き出す汚い口や、機械的な恩寵、有用な事実がもたらす旬な精神が競合を続けて、流行りのものがもたらす手口によって、出口を見失って、なじる先々で消費されるための距離を置かれた君の枷を外すために、愛を敷衍させ、世界を愛するために、私は産まれたのではあるが、世界が私を愛さない限り、世界は私の手からこぼれて、延々とこぼれ落ちる先には夢の終わりが、こっちを名残惜しそうに見ているし、整合性なんてものは初めからない存在すらないし、確かなものは、ここで正しいような顔をして、君を騙そうと迫る思考停止した自己顕示欲だけの、承認欲求の星から産まれたガラスの彼や彼女たちの症状によって宇宙を支配して、気配を攪拌させるために、数々の苦しみを繰り返し生み出して、意識を踏み台にして、火のような愛に焚べられる身体を傍観する自らの理想なんてものは枷に変わる。退屈な友達のエゴを食べて生活して、誰にでもチャンスなんてものは巡って来なくて、張り巡らされた意図に支配され、芝居を続ける日々の中で軽率な理由を育てて、体系的なものにより手抜きになる愛のぬかるみに嵌り、身動きすら取られなくなる。誰にもすがらずに簡単に君を傷つけた、淡々と段落を踏みしめ、なじむまで時間がかかったが、まったく勝手気ままな私は苛立ったり笑ったりしながら、落伍したり天まで登ったり、どこにも居なかったり、何も感じなかったり、感情移入したりしながら、薄明な意識を走り回る。