昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

過去のカオス

原型をとどめぬ夜の汚穢、ひらめきが沈殿する数々の原理、阻める先々で対立する論理的な悲劇、感傷的な今にも忌々しく迫る凄艶な呼吸、日傘をさした彼女たちの慟哭、苦手な人の群れ、無関心な秩序により、この宇宙とは形成され、宇宙と名付けられた宇宙とは名付けられた名に閉じ込められた途端に、自分とはなんであるかを見失うだけに至り、その場で堕落し、罪や罰なんかを持ち上げ、そのままその場でもたげるだけに至る自らの重さにより屈折したりするだけの面倒さを自らにふくませ、自覚するころには腹膜が炎症を起こし、自らが与えた痛みを枷に変え、世界性をせばめたり、制限を生んだり、限界を生み騙したり、君を踏み台にしたりしながら、この意識とはせばまり、闘争をそこかしこに生んで、絶え間ない軋轢に鬱鬱としてはしなびたり枯れ果てたりする浪費された後の老いた身体なんかがひらひらと飛び交う後先に運ばれる退廃的な孤立こそを楽しむために思想などは捨て、今になぞる瞬間が謎めいて、無垢なままに詩的に縁取るものだけが意思を拘束して、その場で捨て去る肉体の鈍色の空白に破棄しただけに満たないジレンマと、人徳やらじんましんなどが枯渇させるだけに至るような成否などすら不潔に感じるし、がんじがらめになるだけの社会なんて、社会と名付けられた途端に誰かの「物」に過ぎず、この治るだけの流行病のような物質的な猶予に制約なんかを用いて、契約に至らせ、法に囲われた「物」などが率いた文明などはたやすく終いになるよりも、絶えず新しくはじまり続け、あらゆるところから分裂的にはじまりまくり、交わり続ける先々で革命的な配役を決められる以前に反してゆくほどに愛が氾濫して、垂れ流れ黄昏れる誰彼や、退歩し過疎化してゆく意識の瓦礫に囲われ、過食嘔吐に至る彼女たちの過去が割れ、そこから未来が乱反射し、襤褸なものを着込んで、呼吸することもわずらわしいから、呼吸することも忘れ、慟哭する君の馴れ合いや、なりあいなどは不成立なままで、そこでの悲しみは永続するようで、ここでの悲しみなどはその場で消費されるだけに浸るだけの悲しみの含有量などはそんなになくて、その場で砕けて、そこで消費されるだけの悲しみに駆られるよりも、速く駆け抜けるために逃ることを知るべきであり、誰かが言ったことなんかに意図なんてありもしないし、ありもしないことで苛立ったりするよりも誰かを簡単に裏切るけど、利用したりされたりしないように絶えず一人でいることで足るものばかりであるから、争い続け、人を嫌いにしかなったことしかないし、無いものねだりでもないし、脱いだりしたり、加速する快楽に身を委ねたり、誰かに身体を貸したり、安易に消費したりしたけど、結局はすべてはチグハグになって、誰と居ても孤独なままであるから、そのままにゆらぐ先に答えなどなくても、自由なんて歌わなくても私はずっと自由なままである。