この絶え間ない憎悪の中を泳ぐ魚、大好きな君と大嫌いな誰かの価値観、勘違いばかりしている観点を捕食する人類と、数多の経路を踏み潰す巨人の足、君が居なくなって生きている意味なんて無くなってしまったが、君が居なくなってから、生きていることに意味なんて無くても生きていけることを知った、と語る無謬性で出来た君の政治的なプロセスに反して、私は私であることを黙認する。世界の隅々まで推敲し、すべての観点を洞察しながら、しなびた間柄にまつわる不健康そうな結末に司る幼稚な仕組みが乱立するから、関わるものを偽装する連中が用いる中庸や、有するカテゴリーに擦り寄る運命に酩酊し、シナプスをかけめぐる論理が偶像を駆逐し、空間的なものに迫る乖離する偶像や、偶然を貪る泡沫で制限される物語や、慧眼を用いて、求められるものに愛を供給し、胸裏に迫る凄艶な過程や、そこかしこで平伏すだけの君のデカダンスや、出来合いのもので信仰を深める結末を剪定しては、前衛的な邂逅を終え、延々と演繹し、切片がゆらぐ言葉が豊かさを配備させ、寸胴で幼稚な世界の影から生まれる理念や、生々しく心酔する暗示、誕生の地と理知が混ざり、新たな生命に名づけたりなんかするから、生きていることが退屈になり、体系化されたものに飲み込まれてしまう。逸し続ける頭の先で進行する真理などがかけめぐり、酩酊する深夜に咲き乱れる行き先が不名誉なものを構築し、躁転する君の起源や、咲き誇る意味の生き血を吸いながら、過激な理想を企て、惰性な精査により、この生産的で幼稚な世界にまとわりつく実態というネバネバして、ジトジトとしたものに覆い尽くされ、得体の知れないものを信仰する君の喜劇や悲劇に司る幼稚な理念などに付着する最古の病原菌や、金利を謳う泡沫の始末やら、強靭さを損ない、そこかしこに生み出される打算的な手法や、散々な日々でいびつに改ざんされる物語を読み進めるあたりに散らばる淫靡な結末に交わる境目から黒々としたものが盛り上がり、今を堰き止め通られなくする。