昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

理性すらない理想

汚れたお前の手が黒く浮腫む、ロマンチストな虫たちが伝える価値こそが、いちばん大切な価値であるのに、私たちは依然として体系化されたものに引きずられ、徒らに消費される軽いだけの身体の浮遊感などを不愉快に感じながら、病んだ欺瞞と、闇夜を切り裂く幼稚なギミックと、多量な言葉の質量や、アンニュイとした肌やら、請願などが降り注ぐ容易な供儀により、私たちは出来たのであるとか、あいまいな示唆により相対性をくつがえす前夜であるとか、あいまいな理想を突きつけ、世界をリセットするだとか、と血迷った連中の幸福論などにより決めつけられた等位や等差などにより倒錯していく私たちの日々や、卑屈な観念が描く理想などにより蓄積していく苦悩ならば、いっそのこと理想などは捨て去り、短絡的な支配から抜け出し、のけぞる理由や、勇躍するために、この場で堪えている永遠に近いような苦しみの足枷や跡形もなく私たちなどは消え去るだけの、愚かな物質であるとか、ペシミズムやニヒリズム銃口を突きつけ脅迫してくるだろうし、やがてこの苦しみも、繰り返しくだらないものを追求しては、地球規模の過ちや誤りなどを打ち出しては、奪い合うだけの日々の中での和解などを目指し、はびこる悪意の外に抜け出し、漂うだけの情報からの飛躍に至り、徒らな苦しみの中で繰り返し支配的なものに責め立てられ、立場なんかを謳い、君を束縛するものや、もたらされるものによりチグハグになる意識や、そこで蓄積する痛みなどは、所詮は幻想であり、肝心の現実を退屈にするための体系化や体制や体裁や締結などがせめぎ合い、退屈な制度が大切なものを謳い、奪われる意思や意味などを飛び越えるために、ためらわずに書き換える日々が、機械的なものではないように、と願う君の簡素な家に帰り着く温もりのようなものに浮遊する塵芥のような私たちの暮らしという暗く怪訝なものの此岸と彼岸の間には、何の差異も無いのだ。