昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-01-14から1日間の記事一覧

魔法

境界線をかき消すほどの鳴き声が腫らす夕焼け、誘導体として、雲の飢えをおさえるための役割と、絶えず更新される記憶の果汁をしぼり、森羅万象に生える気配や、託児所でうごめく妖精や、軌道修正をほどこし、おどけたままで、溶けていく日々との同一化や、…

奇跡

俺の罪で、 誰かが犠牲に なることはないさ、 君の罪が、 なにかの犠牲になり、 君を苦しめることもないさ。

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 わたしはいつも未熟で汚い。いつまでも未熟で汚らわしいからこそ、すすむのであるし、あらゆる原理を破壊するために、わたしとは産まれたのである、まる

空席

むくんだ顔、むしばむ季節、幼稚な音がなびく、瞬間的な化合、散漫な悲劇をうながす、うたかたの夢、悠遠にひびく、断続的な母の歌声、かすかにかじかむ記憶は、数億の孤独感にさいなまれ、離散していく景色は、形式的なものにかぶれ、緩慢な意識は、選択を…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 血にまみれたドレス、誰かを幸せにするほどに、血にあふれる世界、あるいは、致命的な所以にからまる恋人たちの指先が、世界を終わらせるための魔法をえがく、そんな夜、まる