昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

井蛙な正義

論理に縋る君の顔、誰もが存在意義や正義すらも廃棄処分にし、あるいは排泄したり、介錯するに至るような喜びが感染し、やがては巨大な憎悪に変わり、現れるサイクルに飲まれ、棺に詰め込まれた理想を甦らすために、ひたすらこの世の者じゃないものを演じ、長らくに備わる苦しみを乱用することにより、麻痺していく感情が不確かな何かを引き伸ばし、悲観するだけに至る君は何事に対しても無関心であり、あらゆる悲劇を演じることだけに専念し、けたたましく唸り泣き叫ぶ精神の外側で氾濫していくものが物語を食い尽くし、やがて自らの内側をも食い荒らし、空になった身体にはニセモノの愛や単純な快楽や、安住の地や、理知やタンパク質や、対立や対比や差別や動機などを押し込んで、あたかもニンゲンのようなものを演じる。理不尽な独占欲により征服は終わず、現れる批判に参加するための道化を演じるのには飽き飽きしているし、陰鬱な衝動に押し込まれていく精神が卑劣なものを蓄え、怠惰な理想が理性もなく襲いかかってくるし、ただ抑圧され続けるだけの忌々しい日々の中で麻疹なんかが感染を続け、あっという間に世界中を痒みなんかで覆い尽くし、赤く腫れ上がった意図や、収まらない咳や、アナフィラキシーや、暗澹とした彼女の青い部屋や、有機肥料や、ピリつく空気や、空気感を破壊するための王の誕生や、王位を継ぐほどに、世界とは独裁を求め、社会とは抑圧され、魔女狩りや磔や、墓石や破壊者や、はびこる悪意や、隣人恐怖や、監視社会や、技術革命や、各位や、そこそこの日々や、貧寒さや、凍える冬や、どんな国を作りたいのかもわからずに嘘を吐き出す老人や、それを批判するだけの傲岸不遜さや、そこでの比喩などが絶えず今を攪拌し、歴史をドレミなんかに変換し、なるべく世界と和解し、楽しく遊ぶようにする。