個人だということを決して忘れないようにしないと、真実は見えなくなってしまう。懐古主義者たちは、昔は良かったなど、と促し、今を良くしようとは考えずに、幼稚な抑止力により、過去の奴隷になる。崩壊した過去に囚われているために、書き換えられ刷新されていく過去が今をも飲み込み、すべては過去のためだけに働きを加える。夢や埃や、支離滅裂な不倶戴天の敵や、攻撃的な君たちのカースト的な哀れさを解くための方程式や、色素沈着や、蓄積する躊躇いのようなものや、フォーマットされる未来や、嫌いになった昨日や、気概やらが沸騰し、迫撃される街並みや、愛されていた記憶などが加速し、足枷を外して、スピーカーからこぼれるレゲエや、恋愛遍歴などを語る君たちの顔を切り取る合口や、贖うだけの堕落したポリティカルな連中が示唆する支配的な取り組みや、数多の犠牲を孕んだランダムな世界のソーシャルな傷口が云々と、孤独な奴らが起算する世界の中ではわからないことだらけであるし、既存のものをひっくり返すほどの出来事が今現在起きているのであるから、私たちが作り替えるべき今の社会や時代や、時間から逃れ、制限すらなく、完成されない今をあたかも自分のもののように勘違いしていたことに気付き、機械的な伴侶が徘徊する街に貼られたプロパガンダによる連帯感などの嘘に気付くべきであるし、不平不満ばかりをたれるより、何か新しい取り組みに誘うために保守的なものを書き換えるリベラルな奴らの空疎な馴れ合いが織りなす淡白な料理により空腹を満たすよりも、より過激に劇的に飛躍を遂げるべきだ、と促すようなどうしょうもない連中に支配されるわけにもいかないから、分け隔てなく私たちはどうでも良い存在であり、どうにでもなるわけだし、どうにかなるから、同化などせずに、適当に侘しく生きることもできないし、出来合いのもので満足すらできないし、しいたげられ健気で無辜な者を処刑台に送ってばかりいるし、道理なんてものは、はらから存在すらしないから、裸のままで燃え尽きる今を傍観することしかできないような現状を打ち砕くハンマーを持って、すべてをたいらにする。