昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

群像

死に晒せ、この肉たる肉よ。クヨクヨするな、と挫けた自分に参照する結末を蹴散らし吼えよ、慟哭の虫けらよ。刹那に躓くお前の土踏まずから新たな足が生えるまでの距離、遠のく過去のケロイドが治るまでの時間などなどを一切無視して、厭わずに噛みつき砕き切れ。匂い立つ思い、別れの甘美、この命が終わろうとも、継続して絶えず立ち向かうために、物事の親和性から解き放たれ、絶望から始まる悠長な終わりと馴染むために、なんども自分に嘘つきながら、毎日に刷り込まれた論理が軋轢を生み出し、空間を焦がす。アイロニカルな者が推奨する論理的な交錯などにより、倒錯する思いが等差を生み出し、今を差別的に反復させる。あらゆる悲劇を飲み込む大きな口、誇大広告のあいだで妄想する彼らの神は、絶えずカラクリを生み出すために、支配的なもので拘束される君たちの依存的な狂信、データ上で働き死ぬためだけに生まれる定めなどに磔にされた神が垂涎し続ける余波、快楽的なものに恒常的に捕縛され、雇用されるほどに境目もわからなくなる正義と社会の中で保証される悪意に加工された自己や自我の中で羽交い締めにされる。弱者の共通語が飛び交う目に見えるものが存在しない戦争の彼方、加担する価値観に同調するほどに自分とは解放されずに、その場で崩壊し、自らを醜く歪ませるだけに至り、浸る苦痛を同じように味わうべきだ、と強制する輩の虚栄や虚像により浮腫んだ精神が狼狽える隙間に、さらなる苦痛と悪意を嵌め込み、自分自身すら消し去りすり替えるあいだに、あらゆる悲劇に膠着する住民たちが扇動し合いながら、さらなる悲劇を生み出し続ける悪循環により混沌としていく形式的なものが、そこで支払われるべき代償などを叫ぶほどに、虚しさに支配される。誰かに同情するほどに生まれる満足、彼や彼女よりはマシだと思うことによる不完全性を解消できるような幼稚な隔離、輪唱され続けたものが筒抜けなのに、それをおかしいとも思わずに信じたり、おかしいと思っても信じているフリをしたりしながら、従うだけの彼らが崇めるものなどのほとんどはニセモノである。