昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

高次な恋路

逼迫する悲しみを引きずる君、果たす義務すら懐かしく、過ぎ去り遠くなるものにすがるよりも速く走り去る私は、猥雑な思念が結ぶ動機から超越する。この思いが透過するまで問いただす後先、寂れた道理から現れる正義により荒れ果てた世界、制限を生み出し、今に踏み台にされるだけの今から抜け出し、ただ迎合されるものを崇めるだけの君が費やすものが物事を攪拌し、苦悩などを再起動し、フォーマットされた思いが加速し、枷になるだけの世界を製造した父権的なものが意思をオフラインにし、憎しみが染み入る世界で入り組んだ思いが構築する価値に蓄積し続ける痛みのようなものがけたたましくうなり、奪い合うだけに至るような思いが憎しみを引き出し、絶えず制限を生み出し、怠惰な意思に組み込まれた負けるという意識から、陰鬱な焦土に与えられるエゴやノイズの洪水に飲み込まれる。神々しく結ばれ、もう離れないように、と病んだ彼女の思考を切り刻む始皇帝、白痴な者を迫害した独裁者たちの歴代の悪意をかいつばみ、簡単に処理される脳内のほろびのうたを捏造する祈祷師たちが加速させるペシミズムに寄りかかる君たちの刹那、短絡的な共感により引き起こされた道理を蹴散らし、迎合されたもので騒ぎ立てる猿の王たちがうごめくネットワーク上の王国、応用される信念が熱暴走し、シャットダウンする意識に植え込まれた狂信的なものが攻め込み、混濁する意識に数多の劣悪で消費的な心情が積み上げる悪意に加担するために入れられる矯正施設での叫び声、惨殺された意識の波形、経過するほどに痩せ細る身体を破棄し、有線接続された脳内で仮想現実か現実世界かすらわからなくなるような互換により、硬化していく意思を放棄する。蝙蝠が媒介し育てられたウイルスを肥大化させ、散漫な儀式によりダウンロードされた呪いのようなものを記憶に混ぜ込み、粘り気ある罪の軋結ぶ音や、サイバーテロにより過食嘔吐を繰り返すAIたちの争い、激化する市民たちの軋轢により不安定になる彼女の憧憬、繰り返されるカエサルによる抑圧に、被害者意識が加速し、さらなる憎しみを加工する処理場で動機なんてものは、はなから必要とすらされず、そこで派生する憎しみに寄りかかる君の刹那に溢れる余韻がインタラクティブであるほどに、同調圧力や同族嫌悪やらが邪魔や邪推を繰り返し、世界を憎しみだけで包み込む。