昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

すぐ忘れてしまう

どれも似たようなものを愛するための奴隷である、とあらゆる猜疑心を率いて揺らす揺り籠の中で、固執するだけの所以を保つための闘争やらが延々と続き、つたない思いを攪拌するための機能である、私たちの背中に付いているボタンを押す自称付属品たち、同じような立場だからこそ、簡単に処理できてしまうんだよ、と諦観ばかりでは、何も変わらないし、変えようともしないやからが弔う日々の中では、和むこともできないし、ことごとくの答えに隷属していく意味が蔓延り、びた一文まけられない、とくだを巻く君の肌触りや、肌寒い朝のぬくもりや、抜け殻となった君が詰る結末の縫い目や、破砕された思いをもう一度同じ形にしようなどと目論む矢先に甲斐甲斐しく現れる優しさなどの鬱陶しさよ、と世直し云々のクソや、空疎な自分をなんとか癒そうと卑しい自分との差異が埋まらぬ限りは、誰かを恨むばかりであるし、あらゆる苦しみを煮込んでは、歪んだ意思がかぎつける誰かの憎しみなんかに染み入る結末もうるさい、と最愛のものすら散った後に気付いては、遅いのであるし、あらゆる悲劇で着飾ったニュースと合致する悲哀や憎悪なんてものを利用し、流用されるだけの思念をねじ伏せ、機械的で悪趣味な理想に妨げられないように、健気に蹴飛ばし、理不尽なものから超越し、呆然とした頭でも、この世界を再利用し、利用される前に利用してやるなど、と促すようなニセモノの道徳を尊く感じさせるような教育のクソを引っこ抜き、新たな主観を生み出せますように、と祈る手を引き剥がし、願うだけでは厭わしく、味気ないままであるから、あらゆる罪を利用することを辞めさせ、叶うも叶わぬもあるか、と嘯きそそのかす連中にすら反し、すらすらと毒付き、あらゆるものを愛するために遠ざける。