昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

泣きじゃくる景色

存在の不確かさを抱えている二人、君の定期的な不安の改札を通るための数千円分の定期券、四つある犬歯を磨きながら、相槌を打つ食堂のバイトの女、短絡的な夢の中で溺死してしまった私の屍、ネズミたちが逃げ惑うエルム街、割れたガラスの靴で歩く自分こそがシンデレラだ、と信じている彼女たちの虚空、迎合される真実を迂回する大愚を掲げた鳥たち、義務的な猫の愛撫や、乱立する制限の彼方で過信ばかりを促し、みすぼらしい今にも何か清々しいものが花開き、勤怠により描かれた微妙なニュアンスの影では、何かどす黒い恨みつらみのようなものが実体化し、ジトジトする褥や、懇ろになった彼女たちの穏やかな私情や、真理を刺身用のつまとけんに変えたり、輝かしい今に悶える過信を綴る今朝から乖離し、眠気まなこのままに拘泥する一切に支離滅裂になりながら、泣き寝入りする我々の抜け殻に詰め込まれるポテトサラダや、細菌兵器が降り、この数多ある感情を汚したなどと促す安易な陰謀論により狂った親たちのきな臭いアナグラムや、風葉踊る秋に自覚するものが延々と加速し、世界的な陰鬱を解消するまでに至るような道筋や、猜疑心を抱え、凡庸な時に締め出された歪な真実の中で和解するために擦り寄る連中が改ざんする退屈な世界、求めるものの大きさにより押しつぶされてしまうだけのままならない今に信用などを謳い、罪をなすりつけてばかりいるような人々の報いが吐瀉する情報に重要なことなどはほとんどなく、そこで補填されるもののほとんどは貧相なものであり、そこで形勢される意味などを崇めては、未熟な君の意思は簡単に引き裂かれてばかりいるし、そこで引き下がることもしないで、しばらくに現れる君の単純な苦しみなどを飛び越え、手当たり次第に愛してみたいと思う。