昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

根幹

感受性も死んだ朝にニヒリズムが絡まる。ネガティブな消費者たちがばら撒く騒音がタイプを決め込み、あらゆる普遍性が偏向報道するものを模倣して、次なる憎しみを生み出すあたりから見出すものは、目に毒だからと規制するばかりでは、犠牲になるだけだし、自己犠牲の精神などが与えるニセモノの正義や清貧さに絡まる欠乏感やらが浸透し、痺れる大脳が謳う強制的な言葉がうたかたを締め付け、支配的な位置に備わる悪意がデータ化し、自らの過失を認めるべきだ、とうそぶく。悲観的な衝動が生み出す主体的な苦しみ、憎しみを複製する数多の闇に、超越し続ける先にあらわになるものが正解を生み出し、軽薄なものを排出するだけの機能から飛び出し、新たな世界を自らの手で一から作り上げる。大義名分を振り回す官僚的な論理がガンマ線に変わって降り注ぐ契約上での紙面、乱立した意識の波形、固まる乖離した自己と、散文化した季節のまじわりから現れる冬の模型、原理的な加護を払い除け、倦怠感によりゲシュタルト崩壊した矢先、耽溺を繰り返した数十秒のモラル、かいつばむ記憶の宛先上では綺麗なままの君、気配に従属する闇に配信されるものが止まらずに応酬し、ぴゅうぴゅうと泣く風や、ゆれる窓や、心地よい膝の肉や、君の温もりの跡や顔、あらゆる悲劇の紋章や、朦朧とする意識の果てに住まう幼少期の自分との訣別、精髄からあふれる怒りのようなもの、歪な恋の終わりから、かけがえのないものが延々と現れ、あらゆる意味が差別化され、強要される真理から逃れられぬ彼らは、動機を損ない、即席の自由に騙され、理由を求めるだけで本質を見失う。あてがわれた罪により出来た傷を撫で、応用される悲劇に腰掛け、混沌とした脳内を純化させるCGで出来た現実、迎合された神秘を如実なものに変え、意識に枷を嵌め、世界を狭めるほどに補填される喜びが敷衍し、世界の明るさが取り戻される。