昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

限界

事実は素通りし、倫理観が破滅に追いやり、真偽を通り越して、すべては、悪の虜になり、似合わぬ価値を着込んでは、自らの虚飾により自らを押しつぶす。くたびれた君の春、逍遥する葉が踊り、林立する空虚感なんかをかき消すほどの喜びを補填し続け、猥雑な日々が繰り返す過信などを調理し、理性すらも破棄し、あらゆる転回を受け入れ、経過する罪や、過信によりゆらぐ風景や、飢渇するほどに攻め入る災いを取り除き、リリカルに消費していく先々では、諦観などを超越する。厭戦気分で歩く散歩道、たどたどしく伝わる言葉や文字により左右される思想を脱ぎ捨て、思考に詰まった垢を綺麗に洗い流し、感染していく苦悩やら、能動的な拝受やら、のらりくらりと面倒ごとから抜け出し、寝返りを打ちながら、長らくの愛を加工し、行為に基づくエゴや、君が迎合するものなどを解除し、加算されるほどに現れる罪などを取り除き、利己的な定理により、理性は硬直し、皆は囚人として、収容所に入れられ、苛立つ保身により、処刑される私たちが磔にされるまでに動き出す衝動により、用いられる快楽が加工され、その場で傀儡と化すだけの偶像と偶然の隙間に色彩などが現れ、あらがうほどに殲滅していく意識や域や、迎撃される真実や、悪魔めいた奴らが撒き散らす陰謀論や、歪な堅実さにより歪んだ価値や幸などにより、がんじからめになる性質や、静謐すらも持ち合わせないで、ただ批判するためだけに用いる匕首や、曖昧な真理に基づいて、過激になってしまった理想に帰巣するためだけに、捏造された真実を崇めることでしか、自らを正当化できぬような間に現れる窮屈な理想により、捻じ曲げられていく真実が、次々に偽装され、戦意すらもないのに、次々に転移していくガン細胞のような我々だ、と卑屈になればなるほどに、暴力的になってしまい、終いには、誰彼構わずに傷つけるような理想などは、所詮は幻想であり、現実なでは、そこには存在すらしないのだ、と。