昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

孤独な散歩道

意識を這いずる儀式的な何か、似合わぬニュアンスを着込んだノンポリの人々のぬかるみ、果てない動機が帰路をむすび、紊乱で消費的な災いに祭られる神、残酷な支配者たちが、与える負担と不安に日常なんてものは、空想であるし、現れる苦しみなんてものは、繰り返し消費すれば、なんてことはないものである、という勘違いにより麻痺していく精神は、奴隷と化し、貸し付けられた意思に引き摺られ、卑近なもので成立する前例に付きまとい、あたかも正しい者を演じては、今に手なずけられる。高尚なものなんてものも潰えた日々を旋回しては、即座に消え去る歪な信念を泳ぎ回り、憎しみを促すだけの情報を受け取るほどに、ずれていく意識は、陰鬱で消費的なものに囲われ、枯渇するだけに至る精神は、簡易的な正義なんかに蝕まれ、無性の愛などを謳っては、君を利用し、さまざまな思惑の道具として、偶像や偶然に取り囲まれ、些細な出来事の焦燥感に押しつぶされ、醜いままの自己を正当化させるために、怠惰なままに固執する理由に取り憑かれ、自らを悪霊化させ、自らの世界を呪いで覆い尽くす。自らがわからぬものを馬鹿にし、貶めたりする暇もないし、マニュアル化されたものに寄りかかり、前衛的であることを忘れ、操作されるがままを受け入れ、軽薄な意味に圧縮された悪意に揺動させられる以前に、私は、全てに愛されているし、独善的な自己愛に打ちのめされないように、内外に放たれる威光を武器にして、世界を滅多撃ちにして、前衛的な帰路をたずさえ、起源や濫觴と今を徘徊し、充分なままに、笑い飛ばし、無様であろうが、普遍性に騙されず、また、奴隷として生きさせられるための金言や戯言や情報などに、統合させられずに、ただひたすらに進む。