昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

荘厳

雲の上を泳ぐウサギ、蛹になった君の官能的な声がなぶる主観、またもや夕立ちが来て、世界を涙で染め上げる頃、憎しみもしぼみ、体系的な欺瞞や不満なんてものは、金属と溶かして硬化させて、自らの筋肉に変えるのです的な、労働を奨励したり、賞賛したりして誤魔化しては、馬車馬のようですわね、と猥雑な主人公が、カタルシスに至る頃、毒性を抱えた住まいから放たれる瘴気により、やる気が失せた私は、公園の真ん中に突っ立っては、夢の国に帰依するのです、と宗教的な麻疹や、刷新により、訳がわからなくなった精神を砕いて、伴侶に吸い込ませている夫婦を尻目に、酩酊する現在には、枢要なものなど存在しないし、せいぜい収まる限りの問題により倒錯し、悲しみがピヨピヨと鳴く交差点の稀有、あらゆる被害の様子が降る星の雨、寛容な星団に迎え入れられ、新たな銀河の仲間入りを祝うためのパーティーが数十億年続き、徒らな消費だけを続けてきた資本主義的な衆愚が生み出す諦観と隷属の国から抜け出し、超然とした個人主義的な和みにより、澱んだイデオロギーは、綺麗さっぱり洗い流され、濫觴したもののほとんどは、伝承される際に摩耗し、見える字も少なくなってきたし、機関的な肺胞が紡ぐ午前の凡庸さに上がる狼煙、貧困化を謳うよりも、超越を目指すためだけに、新たな後悔を補填するような輩が刷り込む価値に騙される前に、悲愁に縁取られた冬の景観に騙される前に、あざとく敷衍する草花の名残り、朗誦される真実も、陰鬱な症状に悩むばかりで、物腰の本質を知らずに、物憂げなままだし、惰性で導かれた彼らが結合させ、従属させようと迫る間に、アイロニーは丸まり、自らを温める様子をデッサンし、重用されるものの不自然さに、まとわりつく迎合されるだけの答えが生み出す煩わしさにより、消費衝動は加速していく。