昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

縫合

死をも利用する残酷な気配から逃げ去り、些細な出来事がデータ化し、可視化する問題から、軽薄な理想や理論などが加速し、なだらかな思い出も、おおらかであることを忘れ、誰かや何かを恨んでばかりいるし、徒に消費することごとくも焼け野原になり、憎しみを刷り込む家庭や教育から、健気な意識を包む観念が爆破する者が、病んだ物事を横着に育て、勝手気ままに講釈を垂れる情報の糞便や、たちまちに現れるずさんなものが、次々に現れる憎しみを具現化し、かじかむ理想は、何かを自覚した途端に凍死し、魂胆は対価を求めるばかりで、途端に懊悩する犠牲的な痕跡すら残さず瞬間に質感を損ない、喪失感に委ねられる儀式的な高揚感から、君たちは過去に固執するばかりで、約束すら守れずに、摩耗するばかりの意識が拘束され、途端に磔にされ、誰かの餌にされるばかりの私たちのヘイトは、たったひとりの者に向けられ、向かうところ敵ばかりの日々の中で価値観なんてものは、瞬時に混沌としていき、逸脱する一生から、一切は破滅してしまい、今に君臨する罪が、次なる王や神を設立し、傲岸不遜な輩が示す差異から、締め出された私は、静謐な予感から詩的なリズムをつまみ取り、償いなんかを求めることもなく、ただ日々を、この退屈な日々を昇華させるために逡巡し、利用されないためには、文言での抵抗しかないのだよ、と屈折した世界が迎合するものすべてと別離し、利便性なんて求めもせずに、ハートフルに孤独であり、怠惰であり、不純でもあるが、あるがままに緩慢に世界と溶け合う。