昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

前衛的な雨

しがらみばかりの君が切り取り貼り付ける未来、嫌いな食べ物ばかりで出来たデタラメな今朝を愛撫して、陰湿な化粧をほどこした記念日を裏切りながら、他者が群れるだけの、気持ち悪い世界を愛でるために、互いを恨むのか、と加担する理由に付属する価値がチクチクして痛むの、と能動的な発色により、くたばるだけの我らの市場にからまる月日を根絶やしにするような、資本主義的な横柄さに懊悩しながら、シナプスの通り雨に濡らされ、意識の水平を保てなくなり、亢進し続ける動機が加工され、あらゆる犠牲の仲間として、祭り上げられるだけの堕落した今朝に寄りかかり、偏りを示すだけの惰性な結末に迫る領土的な倒錯により、秩序も保てずに、互いの立場なんかを謳い、迎合されるだけの私たちの威光、現時点を消しゴムでゴシゴシと消しながら、期待感なんて孕まずに、ただ阻まれるのが、生命なのだ、と諦めムードにより、制御不能になった君たちの境界線を踏み荒らし、あらがうほどに食い込む釣り針に苦しむ魚たちの気分だよ、と放射線により汚れた今を愛して止まないように、と侵攻する罪の片割れにより、自我を崩壊させては、さまざまな地獄をアイロニカルに消費しては、セオリー通りの苦しみの供儀として、あらゆる正解を踏みにじるだけの、観衆たちの圧力に屈することなく、ことごとくに迫る苦悩なんてものは、所詮は、寝てしまえば過ぎ去るものであるし、あるがままにそぐう価値に齟齬したり、保護されたりと、うるさく付きまとう結末に反して、陥落するだけの君たちの歪な真理に基づくエゴを飛び越え、交錯する値から放たれ、理解からも遠ざかる。