昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

迎撃

この例えようもなく鬱鬱としたものから逃げ惑う君、考えに監禁され、繰り返し拷問を受け入れるだけの空虚な人形、機関的なものを這いずる意思のないケモノたる人々がうながす困難と囁き、無様な真理のささくれを剥きながら、流れる血が、やがて大河に変わるまでをうろうろしながら、しなびた君の手のぬくもりや、アンニュイとした固形物を乗せた皿や、多目的な脳内でヒットする情報の嗚咽などが、次々とまさぐる世界の中では、居場所なんてものは、はなから存在すらしないのであるから、居場所などは、求める必要性もなく、どこに居ても、自分が存在する限りは、すべては、自分の居場所であるし、あらがうほどに迫る考えは、時間だけが唯一答えを導くものではあるが、その考えに押しつぶされているようでは、その答えにすら気付かずに、対価を求め、価値に圧縮され、いずれ粛清されるだけに至るし、堕落しても尚、フラクタルなのが、この宇宙なのであるから、いずれかは、いずこに帰るのであるし、戒律やらに従っている暇もないし、悲観しても仕方ないのであるし、貧寒な今に妨げられているのもムカつくのであるし、あらゆる方法がハウリングして、今を凄惨なものに書き換え、快活さを損ない、応じる術にからまる罪の道具として、虚空をまさぐり、枯渇するだけに至るような日々などで、あたかも生きているなど、と謳うような連中が思案するもので加工された社会などに、適応すべきだ、と押し付けられるほどに、反発を繰り返し、今にくたばるだけの君のいとまに絡まる一切が疲憊し、感じることすら出来ずに、今に押しつぶされてしまう。退屈な史観を超越して、バンダリズムを繰り返す平凡な浪費家たちの囚人として、パノプティコンたる世界の片隅では、愛すら潰えるのだ、とうそぶくカラスたち、退廃的な情交に酸化していく私の骨、妬むし盗むしと、散漫な悲しみを奴隷にすることでしか、生きていることも感じられずに、今に除け者にされるほどに、何かいきりたつ私。