昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

緩衝

奇跡が乱立する最中、擦り寄る思い出から解き放たれ、度重なる痛みを消費しながら、長いだけの日々を堕落して生きるのも一興である、と、カタルシスに至る私が生み出す黄金律や、理念やらを紅茶に混ぜて飲み干し、平和的な屠殺をうながす自称グルメな連中を薙ぎ倒し、クラッシュする事実にそり返る顛末に結ばれる無数の生き物、暴力的な影が支配する夏、コギトを濃縮させたアブラゼミが、豊かな入道雲に帰り、意識から離反する君の乖離した心情を、濾過する装置としての私、ビッグクランチに震えるヒッグス粒子、微動だにしない私の心は、たぶん、すべてにうんざりして、地球のことなんて忘れて、宇宙空間の外に出て、度重なる憂鬱を食べ尽くしてしまうんだ、と、海牛たちが語る海の汗、単葉に詩を描いては、刹那に継続される幼稚な指を酷使して、時代をクッキーに変えて、ほおばる後先には、肥大化する妄想が酷使する夢にそり返る現実、偽装されるだけの日々の中で屹立する怯懦、定めすらなく争うからこそ美しいのだ、と夜、立場を放棄して、宥める後先には、所詮は、引き連れてきた分の習わしが、分相応なものを求めては、退廃的な所以に絡まる動機が接続する雑多な面影、狐火とネビュラ、断層にハッキングして、揺らす大地、蓄積される要因に盛り込まれた罪が受胎する新しい子、国籍すら不必要であるし、あらゆる意味がゆりかご変わりで、幾億もの正式な闇、形式的な美に複製される意味合いに帰結する母、重用される理由から生える木、形状記憶のジャンキーたちは、散り散りになって、死ぬか孤独なままに、自らの身をこそぎ落とす。さらなる快楽を求めるように、自らを苦しめ、身の回りすべてを破壊するナチのように、猜疑心もなく、背景に沈み込み時代に置いていかれ、今にとどまり、永遠に老けないまま不機嫌そうに、どこでもない何かを見つめては、垂涎する理由を探しては、意思を徘徊し続ける。