昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

風の棲む間

状況の折れた風が、視神経を傷つけ、遠ざかる意識の波形から現れる誇示しているだけの理由を加味し、懐疑的な神に肉薄するために、怠惰な今を叩き起こすのだ、と云々、支離滅裂な言葉を吐き散らす雷鳴、冥土の土産だ、と呼吸器をくださる世界的な母、追憶にまたがる生涯の伸びた枷、快活な動機がリフレインし、憎しみをつんざくための濁声が嬲る刹那、長じる運命と、細切れにされた時間との割合、応用される正義が吐き捨てる、理念や理性と体制が結合して、毒蛇に変化するあたりに戯れる言葉、かいつばむ恋の終わりと、祝福を噛み締めることもできないから、誰かを憎むことでしか、自分の正しさを示すこともできずに、そこで答え合わせして、せいぜい収まるような君の繁忙期、膨張する思念を修復するスチールの手、アノニマスたちが踊る理念を加速させ、関与するあたりから、関係性は、制度や制約をも超越して、ただ愛することにより、置いていかれでも尚、萎えないように、頼りないままでも、わがままに歌うのだ。宇宙とは、簡易的なプールであり、弾けてしまえば、それだけである、と哲学的な狂騒に引き摺り込もうとするような事案が起きる以前に、人間とは、非論理的な生物であり、お湯をかけると、肌が赤くなるなど、かわいい一面も孕んでおるのに、簡単に処理するのは、あれではないか、と、あれしなさい、と骸のような男、紊乱な裏通りでは、破れたスニーカー、カジュアルな毛をした犬や猫のオンパレード、弾けた揚げ玉転がる祭りの神社、人間は、未来になれば、ビルぐらいほどの大きさがある電子レンジに入れられて焼かれるの、と語る男の子、ザラザラのクッキーみたいな地表を触る風と家族、サグラダファミリアで建築を続ける巨大な父親たち、牧歌的なストーカーの夏、カースト制が推し進める国家的な没落により、さらなる喜びは、機械的なものに変わる。