昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

重複

物質的な夕闇に潜む栄華、枯淡を嬲る私腹を肥やすための権威的な何か、激情の住処では、孤独な獣たちが、除け者にされたことに対する恨みつらみを叫び、紊乱な日常に備わる金言の起源などを調べ、そこには、誰かを上手く操作し、ぞんざいに扱うために従えるような文言により、騙されてばかりいるような連中が示唆する支配的なものに対する敵愾心が生む不倶戴天の敵がそこかしこに普及され、それが普遍性などを嘯き、事実をねつ造し、さらなる憎悪を生む。想いに押しつぶされた君の災難、難癖つける君の独占欲、あらゆる憤懣と毒素を瀰漫させ、誰もが猜疑心にゆらぎ、空間的な差異や、戸惑う時にまどろみ、明晰なものすらなくなり、そこで截然としている君のエモーションや、捉える意味の懐かしさや、そこで過信するほどに、境目などは持たず、社会性などは捨てて、みなケモノになり、理念などはなく、理解などは程遠く、歯止めもなく、理や答えなどに偏らずに、何もできないと放棄して、あらゆる痛みや偽りから解き放たれて、たび重なる罪から飛躍して、誰にも咎められないように、誰にも見つからないように、ただ静謐な所以に腰掛け、気だるい日常から飛び立つ。雨の中、悪逆の限りを尽くして、耽溺し続ける世界の波形や、その場で経過していく意味が覇権を手にし、金が欲しい、金が欲しい、とうなだれる隙間からも、何か愛のようなものが生まれ、未熟ながらも羽ばたく意思が、誰にも邪魔されないように、と。