昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

進路

怠惰な翡翠が踊る隙間、色彩は艶やかに、進路を阻むものもなく、ただ黄昏れる優美な結末、さえずる記憶がハミングして、幼気な偶像を打ち倒す原野、孕み出した夕陽の赤々とした胎内、育まれる命の仕組みや、君の寝かせ方などなどが生み出す温もりには、単純な仕組みなど不必要である、とあらゆる偏見は、途端に揺籠に乗せられ、意思を根絶やしにされ、ボロボロになったカーテンがゆらぐ、静謐な秋の午後、完成されない互換性や、星群に襲われた思念の残留物、猥雑な座標に落ちる葉、段々と加速していく意識を尻目に、慟哭を続ける空間的な不協和や、簡素な答えなどなどが、支離滅裂な正解を打ち出しては、世界を成立させていることにより、増していく閉塞感、管理された脳内で発芽する夢や、恒常的な苦しみからは、控除されるべきではあるのに、誰もが君を責めているように感じられる世界の中での居場所なんてものは、この世界全体だとしても、出し抜いたり、出し抜かれたりしたりして、何か支配的な気配に覆いかぶされ、昏倒していく意識の優劣を決めたがる人々の無様な結合、瓶詰めにされたドライフラワーやら、簡素な球体なんかが転がる別次元の宇宙での話をつなげるブランコに乗り、豊かさとは、計り知れないほどに、傍若無人で、今を平気で薙ぎ倒して行き、その現時点での今が、すぐさま老いて、ノスタルジーなんかに痺れていく脳内で摩耗していく時折に跪きたくもないし、今に空腹を癒すための、退屈な理想を崇める必要もないし、疑われてばかりいる日々の中で加速していく優雅な時間の蓋然性を紐解くために、失われた時間などを可視化し、価値観などに押し潰される前に、軽々と飛び越えていく。