昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

放棄

遊んでばかりの記号。懐古の咆哮がなぶる冬。木々が簡素に揺れる原野を徘徊する記憶喪失の犬。模造品の雨が降る最中で、しのぐ優劣や、その場にあふれる有益な情報に左右される現代的なイデオロギーと、寛容さを放棄して、羞恥に群れる歓喜の人々が構築した世界が夜を忘れて、インタラクティブなもので破壊する健康と、収容される人々が家畜に見えるのと、価値観を屠る君は何か恒星に見えて、嘆く先で集約された朝に刺さる感情が高次に至るまでの軌跡を啜り、分裂していく彼女が飛翔する距離を測る鳥たちは、なんで自分たちが飛んでいるのかを、哲学的に消費しては、分断される過去と、些細な理由にひしめく言葉の滓を、すなどる希望を謳うだけの、自己中心的で、制御不能な欲を打算的に積み上げたキャピタリズムが、リズミカルに消費していく物事。堕落しようが、すれ違うままに過ぎ去るだけの、ままならぬ日々の中でフラクタルな死の波形。形容されるものが、わがままに抱きかかえた愛をカスタムして、リペアされた思い出を散文的に昇華させて、重要な余韻に比するものどもが興奮しては、さまたげる日々を吸血する人々が滑落していく姿。超新星爆発で輝く空が、淀んだ思いに落雷を与えて、加速する思いにひれ伏すよりも、夜通し簡素な記憶に加工されるよりも尚、進む速度は時間と空間から放たれ、体たらくな思いに配布される退廃的な禁書を配るアルファベットで出来た幼稚な企み。声を荒げる人々は、本当の恋を知らずに、ノイズを撒き散らすし、路上では、貪婪に裁かれるための行列が後を絶えず、度重なる恐怖を隠語に変えて、加速するだけの理由に苦しむばかりの君の荷重。