昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

秋風

君の産毛を撫でる風、機械的な音符や、レジスタンスたちが倒錯する原理的な肖像や、プリミティブな称号により、私たちは、戦乱に巻き込まれ、冷厳な時に置き去りにされ、聖戦なんかを謳う価値観により、磔にされたり、最愛のものを無くしたり、と和解すらも出来ずに、嫌いになってしまうばかりであるし、あらがうほどに、争いは加速するし、つたない一生に捧げる思いなどが敷衍し、いくばくかの可能性を示唆したところで、復習ばかりが流行り病のように迫るし、ニセモノの成否に寄りかかる君の幸なんてものは、所詮は、誰かからすれば、そこで殺気立って誰もが悔悟を謳って、はびこる悪意により、構築されたバビロンの定めや、境目なんかを用いて、歪な真理に基づくものが、つくづくを破壊し、恒常的な不安をひけらかすムードに騙されずに、高揚し続ける先では、詩的な何かが高尚さを率いて、誰かを見下してばかりいるし、異物感を抱えたあまたの季節が綻び、荒んだ記憶が固執する、ずさんな恋の汚穢や、猥雑な観念が目論む支配的な枷や、改善されない痛みの中で、はびこる苦痛を重用するだけの、国家的な玩具たち、あいまいな価値を、未だに信仰しているだけの君たちの価値、その価値を引き裂くための猫の爪、追憶に貧するだけの幼稚な誤りと、あいまいな思いが錯乱して、君の私怨や縁などが、延々と暴走して、品位や真意などを伝う一切の被害者意識にたむろすることにより、生まれた災いなどが騒ぎ立てる意味なんてものは、所詮は、君を抑えつけるための独善的な答えにより、対価を求め、誰かを蹴落とし、ふんぞり返り、理解すらしようとせずに、誰かを利用し続けてばかりいる。