昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

他者

利他的な働きを続ける宇宙、虚像にむらがる猿や、薄っぺらい連中の髪色、ノイローゼを抱えた化石たち、支配されるネズミ算により蔵書し続ける傀儡、同じことにより、ニセモノのあんしんを買うかのよ、と母、単調な苦しみをリフレインさせ、嗄声にうながされ、最愛の日々を失い、朦朧としている今の隙間からあふれる高揚感、かかずらうほどに、増していく絶望感、その様な差異に潜む距離感に、安易な欠乏を謳い、良いように支配されるだけの、堕落した君たちの密度、騒々しい神が用いる絶対性や、整合性すらなく、ただ縋るほどに擦れていき、いつのまにか、骨と皮になってしまった、と、嘆く末端から、価値観に硬直し、持ち寄られる言葉に苛立ち、足りない頭で怠惰な夢を綻ばす私は、とか、卑下している暇もなければ、悲劇を用いて、誰かを貶めるような暇もなく、なになにします、とか、何かを支配したく、徒に用いられる自由などにより、自由ではなくなってしまうだけの、陰鬱な民主主義による傀儡政権や、懐疑的な連中のニヒリズムや、擦り寄る君の薄ら笑い、すべての裏側では、恨みつらみや、憎しみや、悪魔より悪魔めいた我々人類が云々とか、適当な言葉で誤魔化すだけの、合理的な終わりから、賢しい奴らのファシズムや、不安感を煽り加速していくルサンチマンや、類似品たちが複製する、邪で偽りな価値の中での奴隷として、搾取されるだけなのだ、と、謳う君に縋りたくもないし、求めるものは、求めることにより生まれるのであるし、もう、どうでもいいことであるし、あらゆる価値は、ここであたかも価値があるかのように、ふんぞり返り、いばり散らすだけであるし、もっと大きなものに捕食されるだけの彼らは、自らが、食いものにされていることに気が付かぬままに、自らが食われることにより、自らの内部で響く音に気付かぬ間に、食い尽くされるだけに至るのだよ、と、語る虎の背中の寂しさを詩に昇華させ、刷新したり、采配したり、さらに愛したりしながら、死を脱ぎ捨て、生を渇望する。