昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

幻影

絶え間ない思いの波及、絶えず喜びを復旧して、散々な今に捧げるレクイエムが鳴り響いて、凍てつく日々や、絡みつく忌々しい思い出の本流、陸地では、未だ戦争などに耽っていて、異物感をかかえた観念の汚れを落とすエタノールや、延々と長引く病の跡、あらがうほどに現れる法則的な結末、毎日に迫る犠牲的な制限や、あらゆる意味を屈折させ、健やかな今を形成すべく、数々の歴史に鎮座する君の起源を漁り、誰もが怠惰なままに、勘違いを多量に含んだアイロニーが反響する胸骨、何十往復をするセオリーの横柄さや、そこでの弊害を受け入れ、右傾化していく世界が呼び覚ますファシズムの空腹を癒すためだけに、君たちの道具になったり、偶像崇拝を続け、何に崇めているのかも分からずに、猥雑な今に惰性で引き伸ばされていく思いの住処に氾濫する悪意や裏切りに参加したくもないし、寸分のゆらぎにより、生まれた宇宙のような気分で、この、たどたどしい今を大切に育てるためだけに、ためらわずに愛をひけらかし、不憫さや、不満なんかにかまけないで、画期的な機械のように、勝手気ままな猫のように、応用されるだけの、言葉を破棄して、派生する意味に擦り寄るだけの、勘違いした連中が放つ動機に加担するよりも、廃れるだけの今に加算される形式的なものから逸脱し、加算される道理に現れた犯人に加担する君のストックホルムシンドローム、消去法を伝える心無い人々が内服する期限、ロジカルな寸法に騙されずに、この知は、どこに行き着くわけでもなく、適当であり続け、適度な愛により成長を続け、逍遥し続ける先々では、錯雑とした観念が、商業利用され、改ざんされる今に訪れる過ちにより、逼迫してくる苦しみの散漫さに拘束されずに、今を脱ぎ捨て、超越し続ける。