昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

蓄積

陸地もなくなって、チクチクする帰り道、でかい亀に乗った赤毛の女の子が指差す映画館に入り、既得権益に住まう神との対峙を続ける、という作品の彼方で、自堕落になる観念、痙攣する海馬や、約束を突き破る木々が立ち並ぶ遊歩道を通り、瞬く間に乖離して行く世界の行く末なんて、知ったことではないし、答えなんて持ちもせず、もたらされるものにより、猜疑心や、疑心暗鬼や、あいまいな価値や、加担する意味などなどが、配膳される学校の給食、乾いた概念から生える花や、果たすべき意味や、期待感を機械化させ、加算される今を支え合うギミックや疑念やら、諸々の意味に拘泥するだけの君たちが縋るものにより、ゆがんだり、閉じたりしながら、感傷的な夏祭りの帰り道、返り血を浴びたニヒリズムが擦り寄るから、すべては、雨に流して、さんざめく記憶の亡骸を封筒に入れ、ポストに詰め込んで、さよなら、と、一言を添えて、遭難している希望を救い行くべく、愛あってこその憎悪を乗り越えた先にある素敵な世界というやつを飛び出した辺りに、正解なんてものは、快晴に飲まれ、すべては、美しい青色に帰依し、世界自体を書き換えるために、永続してきたものが、絶えず確かさを書き換えて来たの、だ。