昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

行く末

チョコレートみたいな会話をする老婆、筋肉強壮剤で汚された馬、隔世遺伝を繰り返しては、狂ってしまった私たち、明日の雨の挿入歌、紊乱な唱導と、永遠と無睡、焼けた肌にスウェード、寸胴な世界を消しゴムで消して、手綱を外して、停止線に入る。背徳の王冠や、交換された手帳、勝負師たちのカラフルなズボン、定価で交換されるチップ、炭でよごれた机、たくましい座椅子、運命を切り裂く爪、つぐないを謳う道理、ニベアの空き缶、サラダ油にまみれた日常、ずさんな身体を引きずって、幾重にもからまる時代を引き剥がし、怠惰な太陽を叩き起こし、廃絶されるシーンを救う、そのような大人になりたく産まれたのであり私は、チグハグな論理を想起させ、時代を麻痺させる。分離帯にぶつかる原付、しぼんだ花や、羽化しきれない君、解放を謳うばかりで、一向に自由や幸せはやってこないし、孤独感ばかりが増していくし、そこでまかり通るものなんてもののほとんどは、そこを破壊するものばかりであるし、そこで擦り寄り縋ることなんてものは、確かさを足枷に変え、答えを狭めてばかりいるし、苛立ってばかりいる私の行く末や、行方不明な思いの端くれや、感情を浄化できずに、ただ、その場で敷衍していくものが、今を横着に支配し、芝居ばかりを続ける連中が非難するだけの日々から逸脱する。