昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

神々しい欠如

考えれば、考えるほど、自分とは曖昧なもので、自分が何であるかなどは、あやふやなものであるし、あらがうほどに、現れる自我、あてがわれた罪が食い込む辺りから生えた花、紊乱な情動に敷衍していく動機、代償ばかりを謳う春も終わり、傷付いた思いを孕んだ夏が、遠い恋にもたつき、衝動的な恋のコイルや、曖昧な挿入歌、ニューロンを走る猫や、幸運を謳う君のサクリファイスとして運ばれていく私の刹那、嘆じる者が、閉塞感などに苦しんでは、様々な思惑にかじりつく悠長な瞬間、堕落した君のフラクタルな家族や、遊蕩を繰り返した先に備わる過ち、紛い物の面影を拘束する権力的な何か、往生際が悪いとうそぶく動機が高揚し、惨憺たる現状にかさばる動機、連なる屈辱に耐えて、爆ぜる動機が、粉々になる瞬間を写真に収めて、永劫回帰から抜け出して、打算的な思いが算出する損得から解放され、崩壊するだけの世界の中で保たれるものがもたらす満足などに、騙されることもなく、元々の愛から引き出すものが、今を確かなものに変換して、変化を恐れずに、現れたものを、そのままに愛して、曖昧な化粧をほどこされた差異やら、散漫な形式に縁取られた喜びなんかに騙されずに、ただ、ずさんな法に囲われた過ちなんかに加算される意味を超越して、自己愛が放つ保身やらが騙る成否なんかに耳を貸さず、価値観が催す勘違いを打ち砕く。