昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

備蓄

凡庸な映画みたいな空、UFOが落ちてきて、何か自分みたいな散文の中を泳ぐ意識にかける架け橋、半世紀以上の恋の核、重複する命から生えた翅、もたげる頭と、絢爛豪華な宇宙の旅と、この使い終えた身体をファシズムの連中には、あげたくもないから、即身仏として、事実を諦観に、ニヒリズムの鈴の音に耳を傾け、涅槃に降り立つ片足、今世紀中で、最も明るい夜、ハイパーセルや、超宇宙的な偶像のハーモニーに寄りかかる青春、自律神経が終わった今、寂寞に置かれた暑いか寒いかすらも分からない身体は、からかわれてばかりいて、凍てついても、何かに突かれても気付くことなく、今に朽ちていくばかりであるし、悪も真も、両方打ち倒して、自らの正しさに寄り添い、イルカや海月に乗って旅に出る。雪山を歩く死んだはずの君、無我夢中で駆逐する子供の独裁者、はびこる悪意に追従する私たちのバビロン、乱立する複製品たち、強要される真理、さんざめく動機、労働者たちの帰り道、女々しく泣く木々、有用な期日にからまる前衛的な逃避、悲観的になるほどに塗り替えられていく記録、分裂していく意識に抵抗を加え、空腹を癒すために、ためらうことなく、言葉もことごとくに包括され、凡庸なしあわせの最中、定められたものから解放され、対立を続けるだけのまやかしや、喧しい湿気、権限を持っている、と、いばりちらす玩具たち、乖離していくだけの日々で、支配もされず、ただ、自分勝手に突き抜けていく先々では、確かさが足枷に変わり、今に迎合される罪により、裁きを加えられ、他人の罪すらも罪を被せられ、その罪を受けるのだ、とかと、快楽的な暴力にひたるサディストだらけの星の保身。