昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

火傷

星を砕いて出来た街、真理を放棄して、面影をむさぼる君、世界性を破棄して、集約される悲しみを昇華するためだけに、かじかむ身体を引き摺り、自覚する前に超越して、厭世観に騙されずに、ずっと揺れ動く秒針なんかを見つめながら、満ち満ちとしてくる悲しみを生薬に変え、偏見や変性意識なんかを持ち出して、誰彼構わずに、毒する間に、屈折した精神は、定めなんかを簡単に持ち出し、悲劇的な斡旋や、そこかしこで圧縮される苦悩に満ちた君の深層心理で、水没している君自身の思いの翳りや、過激な理想や、偽装されるだけの真理、保たれるものが持ち出す喜び、根を持たぬ人格が騒ぎ立てる空腹に苛立つ街、何かを改めるように、何かに惹きつけられ、そこに居続けるだけで、ほとんどは屈折していて、そこで照らされているものも、光が無ければ、見えないものばかりであるし、見えるものばかりを信仰していては、間違ったものを信用し、身動きを取られなくしたり、その場で駆逐されたり、くたばるだけの忌々しい現在に虐げられるよりも、より良いものなんてものは、ほぼほぼ無駄なことばかりであるし、何かが変わったからといって、途端にすべてが楽になるわけでもないし、そこでもたらされるもののほとんどは、不必要なものばかりであるし、答えに拘泥するほどに、枯渇していく現在に、いくら可能性が見えても、ただ、過ぎ去るだけの緩慢な日々の中でも、ただただ、過ぎ去ることを、眺めるような寛容さに抱かれ、静謐に身を預け、時代的な過ちに加担せずに、自らの誤りを解消する。