昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

旋律

どこにも、もう祈りは届かない一番暗い部屋、弊害や貨幣や、転がる硬貨、なけなしの金や、はしたない意識にかかる靄、混沌に擦り寄る便利な宗教の糞、場違いな君の鉱石、落ちない泥、化学兵器で汚れた部屋、蓄音機から現れる魑魅魍魎や、大量摂取で潰れた花、あらがうほどに引き摺り込まれるバビロン、からまる蔓や蔦、看板には誰かの律儀な返り血、理不尽な衝動の洞穴、退屈な肖像と分裂していくほどに増していくリビドー、すり減る乾電池、人混みに消え去る思い、ふざけた道理を加工して、服用する動機が、やがて君を崇めたりする前に、解き明かし、すぐさま乗り越えられるような人間でありたいと、さまざまな思惑により歪んだりして、干からびた朝が出迎えて、定理や時間から外れた機関的な馴れ合いなんかに参加して、ぎこちない日々を生きて、初々しい憎しみをかかえて、枯渇しない闇を用いて、散々な日々を仰いで、鬱陶しい時代を抱擁したりして、たぶらかされるだけの幽遠や、肥大化する妄想、偶然にかさばる今、などなどにたぶらかされていて、迫害されるだけの忌々しい自分や、分断されるだけの今に服従するだけの記念日、噛み砕かれた意思や砕かれた災いを飲み込む巫女、生贄として運ばれていく雑多な観念や、捻出される差異、胃酸でぬれた地面、因果律にからまる太古。