昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

動物園

従順な者を育てるためのコード、嫌なことをも許容し、自らの糧になるまで、耐え凌げ、という幻想を打ち砕き、そういったものの価値を翻し、書き換えるために産まれた私たち、使命感を与えては、騙す猿、こびりついた教育が悪魔のように見え、見え透いた嘘を吐き出す口は、河馬のようだ、と、大笑いする私は、石楠花を抱きながら、様々な思惑が述べる窮屈な理由に閉じこもらずに、自らのささやかな幸せを大事にしたい。誰もが、ネットひとつで、世界を救えたり、世界自体を書き換えることが可能になっているし、あらゆる争いも増えるが、データや善悪や、偏った思想や理想に騙されずに、泡沫の暇つぶしである人生なのだから、肩の力を抜いて、死ぬまでサボり続けても良いし、忙しさにかまけて、自分を見失っても良いし、何かに依存することでしか、この命も永続できないのだから、もう、否定や批判に汚されずに、突き進む。おだやかな朝に食いつぶされた草木、はびこる悪意が生み出す共通語、保管されている罪を掘り返す馬鹿者、除け者にされた君と、歪な真理が繰り出す退屈な理想、清潔感もなく、劣等感ばかりを加速させ、人道に反し、制限を無視して、愚かな者ばかりで埋め尽くされた日々の中、たそがれている私の脳内に広がる大海原、退廃的な焦燥感に縁取られたニセモノの希望、怠惰な所以に絡まる月日や、あまりある意味の中での緩衝材の役目として生きている疎外感、各地に散らばったエゴやらを風化させるために、加速させる意思がやがて、荘厳な愛を見つけ、制限なく空疎な自分を解放させて、自己憐憫なんかに耽らないで、そこでの曖昧な悲しみを許すことは、自分でしかないから、仕方なくも突き進む足取りは強靭で、機械的な気配から生み出される衝撃、清貧な夢の中で弄る偶像や虚構、全自動的な愛の配下になるだけの、やましい君の枷を外す私の手、玉響に靡くカーテン、転嫁していく彼女たちの周遊。