昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

陽気

新たに根差したものが、根腐りを起こす間に、曖昧なサインや差異は、消え去り、残ったものといえば、わずらわしいものや、当たり前だとか、という幻想に囚われている自分自身だという結合の果てには、具に現れたものが、今を徒に消費し、確かなものすら途端に排除され、自分の喜びに戒律を与え、即座に反応する君の答えが求める対価や、加算される原理や理想論、空っぽの人形みたいな子たちが増えてるし、中身がないことを取り柄にして、答えから逃げてばっかりいるし、自分には場違いだとか、備蓄した苦悩をたらふく詰め込んだ胃の中では、さらなる悪意が膨張し、破裂してしまい、散らばった精神やら、倒壊した感情などが、空間全体に広がり、いつかの思い出に変わる。手にしたところで、離れていくものばかりであるし、そこに残ったもののほとんどは、自らの価値に苦しみ、何かを自覚する前に、自壊してしまう。形あるものという悲劇から、なんとか逃れようと、もがく君、愛してるとは、大袈裟で、愛していたが正解で、世界を梳いたハサミが、ピカピカと反射して、まぶしくて、もう何も見えなくなったし、さらなる苦しみを枷にして、世界を放浪している君の背中、精神論的な言葉が跳梁跋扈し、はびこる悪意により出来たバビロン、浪費癖が治らない三毛猫や、修練する先に待ち受ける絶望による吐瀉、原理的な昨日を加工しながら、しなびた今に備わる所以や、悠遠に潜むキュビズムやら、森羅万象の先端、猜疑心に囲われた一本の大木にもたれかかる思春期の猿、さびれた意識を、儀式的に調理して、定めもない、この命にはびこる愛のようなものが、君の中に、ただただ、勝手に流れ込む。