昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

加速

私たちは、孤独なんかではなく、すべてとひとつであることを、決して忘れてはいけなくて、ただひたすらに、敷衍していくしあわせのようなものが、愛を次々に波及させ、たび重なる波は、君を押し上げたり、引き込んだり、揺らいだり、うごめいたりしながら、和んたり、嗜んだりしながら、確かめる行為で、誰かを足したり引いたりしている恋人たちのとなりでは、諦めるではなく、受け入れて進むしかなく、と、語りかける凡庸な哲学者のカタルシスにより、雨雲が発達し、あらゆる地上に雨を降らす頃、言葉が散財を繰り返し、機械的な支配により、とうへんぼくになってしまった僕らの行く末は、と、涙する子供たちが、すり替える未来、痩せた世界の質感や、つぐないを謳う鈍麻な風、豊かさにより虐げられた人類の残り滓、無様な今朝を愛撫して、強制された痛みを孕んだ、君たちのルサンチマンなんかに、賛同できるわけもないし、ここで、隔てられるだけの、空間や次元を切り裂いて、ありもしない時間なんてものに振り回されないようにして、支配されることにより、増していく快楽の道具になんてなりたくもないし、のらりくらりと、繰り返し弾んだ意識は、今に超越を繰り返して、たび重なる苦しみを打ち砕いて、惰性で引き延ばされた今朝をクラッキングする奴らの、執拗な攻撃に反し、漂う意識が、できあいの理由に支配され、性懲りも無く、ちょこざいな夢を騙るだけの、悪魔たちのミメシスにより、刷り込まれた形式的な憎しみを書き換えるために、ためらわずに、パスワードを変えて、堕落した観念が謳う崇高なものなど、どれもが、今に権利を奪取するための綺麗事や、御託を並べては、自分の確かさを枷に変え、世界をためらわずに、破壊し尽くす。