昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

祈祷

彼女の細い腰に手を回す、シャンプーの香りや、真理の風、軒下で眠る論理、蝋燭の火が揺らぎ、一日が終わり、閉塞的な夢を突き破り、短絡的な愛を貪る。動機は、狂気を携え、明日を睨みつける。従順というまやかし、意識に司る憂鬱な信仰心、緩慢な心情がたずさえた、エゴを超越して、月が吐き出すケトン体や、メフィストフェレスが踊る中庸の端、ノルアドレナリンが加速する脳内では、高遠な記憶を閉じ込める海馬、ガンマ線なんかを受け取り、艱難辛苦に浸るだけの、誤りばかりの青春のコード、肥大化する明日の惨めさを磔にして、それを、神と名付けた途端に、嘘も真実に変わり、事実は、答えなどを必要ともせずに、無意味な闘争やら、悲劇的な統制やら、恋路に果てるノイズや、ノスタルジーに浸る文明的なものからの乖離や、理解などを必要とすらせずに、ここに囚われ、枯渇するだけに至るだけの、思いの凡庸さや、果てしない私欲の中で狡猾なファシストたちの世界終末時計、溶けた情念や、アスファルトに引き摺る余地、協調性もなく、制度の中で枯渇するだけの今から解放され、崩壊していくだけの明日や、愛しているなどと、語った隙間から蔑ろにされ、虚になる自分との乖離を埋めるための自分自身との軋轢や、そこで、統制されるだけの、過ちから解放され、自らを乗り越えて行くことだけが、今に答えを生み出すのかもしれない。