昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

大規模構造の解体、小惑星単位の恋、富の争奪戦、あらゆるコードに対する不満、瓦礫と化した精神の聖域の崩壊、道標を無くした地球、抱擁する監獄たる社会、資源を孕むということを語りかける双子や、高濃度汚染の夜、品位や品格による戦争や、流動する形式でサーフィンをし、萎びた感性を湯をかけ戻す間に、あらゆる偏見を変革させるために、私とは産まれたのであり、あらゆる感性をめり込ませるために、抗い続けては、相互な結末に繋ぎ止められているケルベロスや、老化するほどに縋り、服従するだけの、堕落した主観に生えた豆の木を登り、逃げ惑うジャックの背中を傍観しながら、罪とは、絶えず外から与えられるものである、と旋回する意識は、儀式の生贄として、捧げられた牛や、若い娘の悲しみを読み上げる詩人たちの憂鬱や、友情を引き裂くための匕首や、過食嘔吐を繰り返すブラックホールや、運命論者の手綱を引いて、悲観するだけの宇宙的な観点から、適応するほどに、すぐさま老いてしまうだけの末路や、そこかしこにまつわるものが、まとわりつくからの、と嘆く君が混沌としていき、逸脱するために、脱色を繰り返す思春期の夏や、内面性にふくらむ風船の色を観測する凡庸な人々や、汎用される答えの中で、対価を求めるだけの戦争や、終わらぬ過ちの中で、溜め込んだ資金を流用しながら、支配を加速させるだけの、腐敗した権力の暴走や、ぼんやりとした使命を抱えては、奔走する意識の中で複製される、真理の藻屑や、刹那に備わる空間の質感。f:id:jibmfmm:20240407053848j:image