昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

真ん中

新約聖書での屈折した約束、蓄積した苦悩やら能書きやら、退廃的な札束をくるめたベッドでためたメタファー、ランドリーでまわるパンダのぬいぐるみの貪婪さに寄りかかる思想の排斥を繰り返す掃除機に乗った魔女、ノストラダムスと印象操作による爆砕、カラフルな領土とあたたかい喪失感、ぬらりとした少年の解像度、補完される罪や値、怠惰な基盤を解放するための古代からの戦争の音や、ひめくりカレンダーを燃やす少女、穢れた土にかけられた血、乳歯を詰め込んだ爆弾や、悪意だけの差額、大差ない昨日とのサインインの印象の違いなど、さほど、差はなく、差を知りたいと思うほどにわからないほどの差が、どんどんと食い込み、いずれかは、千切れてしまうのが、生きているということのすべてのように思えてしまうほどの苦しみや、悲しみに過れていく意図のようなものに硬化していく意識のような汚れ、あらゆる季節の吐瀉物、いつも土砂降りではあるが、さほど気にするまでもなく、まもなく縋る小枝が落とす水滴に気付きもしないようなものが、愛の何を語れるのであろうか、と、考えに付着する確かさのような足枷を外し、世界というものから離れ、ただただ、意識を彷徨わせる間にも、儚くぶつかり合う二人の、確かな終わり。